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細い糸を裁断

2016年 01月12日 21:46 (火)

伸びたメス猫の髭をひっぱり夢想
昨日の昼の色を体にしみこませ
君への片思いを火葬
迫る情欲と唇を遮断して
大人になりますと誓い
水の入ったコップを手渡して
冷めろ醒めろと黒魔術
遺骸の心臓を埋葬

突き放した時に執着が生まれた

2016年 01月07日 22:12 (木)

絡んだ足と純粋の色
変わる髪の毛の色と変わらない瞳の色
他の男と交わす言葉を遮って笑う
心の黒さは奥にある赤を隠す盾
もしくは君の言葉の為に付いた傷跡
離陸と着陸を繰り返す体
責任と快楽どっちつかず

欲しいものはいつも手から零れ落ちます

2016年 01月07日 22:07 (木)

空気と人の間に温度
頬に触れる指先は氷と同等で
寂しいと鳴くお前の色は何色か分からない
全てに意味があるならこの瞬間にもと笑う冬
悪戯と偶然の存在を信じている
太陽はオレンジに輝いても空の色は白々しい
必然と人生を渡り歩いてここまで来て
臆病で満たされた手から零れ落ちる全て
捨てなければ
心を守るためにすべてを捨てなければ

記憶に溺れる魚

2015年 12月25日 21:28 (金)

誘われて夜の闇
ネオンの明かりを見下す睫毛
奪うだけ奪われる白とリップの赤
捨てられる心とおざなりな言葉
中途半端な既成事実じゃ君を縛り付ける事はできない
私だけ縛られ溺れる幻影
新宿 午後十時 降りかかるビルの光
君の顔はもう覚えていない

そんな夢を見た

2015年 12月24日 19:00 (木)

世界の終わりを見たことはあるかい
傍観、ガラスの壁越しに見える赤と青のグラデーション
絵を描くように落ちる星のなれの果て
地面は震えもしないのに僕は立つので精一杯で
終末のラッパの音も聞こえない
世界の終わりは静かで
それでいてとても美しかった