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ミルクティーは飲めません

2015年 11月30日 21:30 (月)

レモンティー
甘い味を喉で味わう
恋の味とか言われている
殺すぞ
そう思って一口
ああやっぱり
恋には程遠い
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君は雪みたいだ

2015年 11月29日 21:39 (日)

嫌だね
靴に入った雪は冷たくて
ささるように痛い
不思議だと思った
空から降りてくるときは
まるで天使みたいに可憐なのに
触れると冷たくて
握り締めるととても痛かった
見ているだけなんて寂しくて
触れたくて触れたのに
触れることに後悔する
嫌だね

ホームにお前はいないので

2015年 11月28日 21:27 (土)

甘い酒を飲んで待ちぼうけの傷をいやす
舌だけ甘やかされる夜
心も体も傷だらけ

君の知らない孤独と冬の夜

2015年 11月28日 21:24 (土)

暖かな夜
マフラーをひっかけ闊歩
猫の尻尾車の影
飛行機とも星ともつかぬ光
歩め月明りゆらゆら
嘔吐物の匂いと車のライト
若者の声どこに行く
暖かな冬
来ない雪と待ちぼうけ

良いカメラが欲しいと思いました

2015年 11月28日 21:14 (土)

震える手とマンション6階で
朝焼けのオレンジをファインダーに
魔法が解けたように薄まる影と
闇を落とすように濃いブルー
見たままをあなたに伝えたくて
何度も落とすシャッター音
手を痛めるような空気の中で
貴方の煙草の匂いが微かにした

アシッドマン

2015年 11月26日 18:03 (木)

摂取したい
話し声ドーパミンドバドバ
言葉は注射器
チクリと痛むココロ渇望
逸る息と見える幻覚
摂取しすぎたのか
足りないよ
もがいて
もうしないなんて呻きながら
でもきっと君を摂取したら
私また君を望む

自由なんてないんだと君は飛ぶ

2015年 11月26日 17:57 (木)

ペットボトルの水
飼いならされた犬
青空を隙間から覗き込む鳥
似ているね
キャンバスに描かれる芸術も
重力に縛られる私も
蛍光色の靴を履く君も
皆似ているね
空なんて飛べても無意味なんだね

color

2015年 11月26日 00:12 (木)

あの日見た夕焼けみたいな心を君は持っているかい
君の心は何色をしているか知っているかい
夢は何色か知りたいかい
空は青色だと君は嘆いていた
世界は色を決めるのを知っている
世間は人の色を決めたがる
表面的な色を僕の色にする
僕の色は白色かい
混ぜていないコーヒーのように
中身は深い闇の色なのではないのかい
麻薬みたいな人間の色は深緑なのかい
青色が好きな人間の色は何色だい
何を求めるのだ
汚されるのは本当に白色だけなのか
夜の闇でさえ赤や青や黄色によごされる
人の声や情欲の嵐に塗りつぶされる
美しいかい
そこで踊る人間は美しいかい
白い湖で立ち止まる少女は綺麗かい
夜の闇で傘をさす少女は何色だい
君の見ている世界は本当に正しいのか問うてみるといい
君に見えてる赤は本当に赤色なのか
君が伸ばした手は誰が引いてくれるのか
君の目は何色なのか
君は一生見ること無いのだから
何を信じるか考えてみるといい

塗りつぶされる

2015年 11月25日 23:56 (水)

抱え込む色に潰される
無色透明に消されていく
黒色に隠されて
深緑に汚される
僕の色を返して

赤色の夜を見たことはあるかい

2015年 11月25日 23:51 (水)

夜の色は何色
黒だというか
青を重ね塗りした
紺色の絵の具を撒き散らしたような
何色でもない
お前の
お前の夜は何色

遍く呪われよ

2015年 11月24日 21:32 (火)

燻る橙色が顔を照らす
異人のような目
空を落としたような瞳
告げる呪いの音
黒とは人の証なのか
君は取り上げられたのか
赤い爪
喉を引き裂く赤い爪

その青を

2015年 11月24日 21:26 (火)

現実が憎いと君は笑う
青い炎は君を燃やす
狂っている
静かに君は狂っている

他の男の君なんて嫌い

2015年 11月23日 22:20 (月)

煙草吸うのと少女のまま
君の瞳はあの頃のまま
手を握るその温もりも
抱きしめた感触も
コーラルの唇も
そのまま変わらない
変わらない君が嫌い
変わらないのに進む君が嫌い

美しさの魔法

2015年 11月23日 22:14 (月)

イルミネーションが綺麗でした
お前の横顔は照らされていました
何も美しくないと感じました
僕から終わりを告げました
君は一番きれいでした

捨てるんじゃなくて無くなるの

2015年 11月19日 19:54 (木)

鳴らない電話
剥げてくネイル
無くしたピアス
忘れた声
さようなら

少女漫画みたいな恋を

2015年 11月19日 19:52 (木)

この世界が色を持つずっと前の話
グレーの世界で見つけたあなた
揺れる瞳にネオンが映る素敵な夜
出会ってしまった
すれちがってふと後ろを
貴方も見ていた私のこと
運命なんてないと言い聞かせて
固く手のひらを折り曲げる
ピンクも空色もエメラルドグリーンも
私の瞳に映ったことなんてない
だから信じられたのかも
色のない世界で私だけが見つけた恋の色

白で汚す黒

2015年 11月18日 22:00 (水)

煙草をやめました
ポーカーフェイス
影にくすぶる赤ん坊の泣き声
茶色い瞳に映らない感情
濡れた髪の毛に終わりのキス
香らないセッタ
不機嫌に纏わりつく清潔さ
私の口のマルボロの煙
汚してあげる
グレーに染まる純情の影

いらない歯車回る世界

2015年 11月18日 21:50 (水)

言われなければ分からない
言わなくても分かって
我儘でしょう
でも私言ってくれればなんでもするわ
分からないなら何もしなくていいの
傍に居てくれるならそれだけでいいの
それだけ分かって
貴方も同じなの?
それなら一緒に死にましょう
同じ人を好きになったなら
死ななくちゃいけないの
歯車が噛合わない者同士で生きてはいけないの

過換気症候群

2015年 11月18日 18:24 (水)

早い呼吸と恋心
甘い匂い煙草の匂い
苦みを追って水の中
呼吸困難の夢の中キラキラ
触れられない唇と低い声
大きな手のひら、眼差し
愛してると言いたいのに言葉は
酸素と窒素、二酸化炭素の嵐に飲み込まれ
出せない声に阻まれて幻
全て嘘に変わるその前に
この嵐が止めばいいのに

青い星と心中する15歳

2015年 11月18日 18:17 (水)

吐き出して悲しみ
水色の光と甘い影
昼の明かりと夜の街灯
違いなんて分からないと走り出す
痛みも全部嘘だと信じさせて
分からないものなんて信じたくない
死にたくない消えたいと嘆いて
スカートの裾を翻す
夜の帳、光るシリウスの導きだけ
私の心臓を焼き尽くして

貴方の手で

2015年 11月18日 00:43 (水)

「お前の好きな色のリボンで首を飾って殺してあげる」
「ペールオレンジで飾って」

一冊読んで不幸になった

2015年 11月18日 00:36 (水)

一冊読んで魔法にかかった
一冊読んで夢に溺れた
一冊読んで服の裾
一冊読んで指の先
一冊読んで握った手のひら
一冊読んで触れた唇
一冊読んで繋がった貴方と
一冊読んで終わりが見えて
一冊読んで泡沫みたいに
消えた温もりととけた魔法
さよならの言い方なんて
書いてなかったと言い訳させて

ゴメンねが聞こえない

2015年 11月16日 21:24 (月)

若い春
睫毛の長い少年と僕の恋
淡いピンク、白い肌
突き飛ばした手のひらの痛み
胸の痛み
僕は女の子じゃないから
女の子の使える魔法が使えない

冬にすべて忘れればいいと思います

2015年 11月16日 21:19 (月)

貴方からの便りが途絶えて半年
シーツにくるまって過ごす
薬指に白い跡
気づけばもう冬
春にもらった指輪も
夏に消えたあなたの荷物も
秋に訪れた寂しさも
雪が全部埋めていく
消さないで
まだあなたの影を追っていたい

手は繋がない、口も合せない

2015年 11月15日 20:17 (日)

グラスの結露
ダイヤモンドの輝きの違い
比較温かくない僕の部屋と
ピンキーリングの鈍い光
白い手足と捨てられたタイトスカート
ペディキュアの赤
全て冬のせい
胸の痛みはすべて冬の

お姫様になれたらいいね

2015年 11月15日 16:34 (日)

青と白
踊る少女バレリーナ
揺れるピンク、豊かなこげ茶
回る回るどこまでも
川面の上を舞い踊る
綺麗な白色
甘い青
回る回る白鳥の湖

Chocolat

2015年 11月14日 18:13 (土)

ホットチョコレートに唐辛子
マシュマロじゃないのと金髪の少女
人生甘いだけじゃつまらないでしょと老女の笑み
雑踏、ショコラ、金色の冬

見せなすぎもよくない

2015年 11月14日 18:08 (土)

能ある鷹は爪を隠す
隠しすぎて日常に食まれた爪

打ち震えるような恋だった

2015年 11月14日 18:04 (土)

シャワーを浴びたい
白い霧の中を漂いたい
黄白色の光、息のし辛い個室の中
冷たい石鹸の匂いと孤独を分かち合う
泡のような恋だと呟き
恋の断片を落とすことなく浴槽へ
揺れる水面と固い肢体
何もない
僕には何も、何もない

そのうち君は君じゃなくなる

2015年 11月14日 00:19 (土)

かっこつける19歳
何を望む
エメラルドグリーンの靴を履き
黒の装丁の小説、海外のノベリスト
空っぽのままかっこつける
何を望む
「貴方の真似」
何を望む
「貴方の好きな女になりたい」
何を望む