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約二十秒の心中逃走

2016年 01月26日 23:13 (火)

冬なのに春の匂いがした
何の感情も持ち合わせない昼の情景
外に出る少し前に鼻孔を擽る日の光
ぼんやりと目に映る眩しい雪は冬を象徴する
空は灰色、時折のブルーと穴を開けたような白
どこに居ても空の色は同じですという誰かの言葉
嘘ばっかりと心に浮かべる感情と
何もかも塗りつぶすような薄いピンクは
僕の頭を馬鹿にする
恋と似ているなんて考えながら
そっと踵を踏み鳴らした
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hunger

2016年 01月19日 23:56 (火)

蝕んだ心の味を今もまだ覚えている

不幸なものは美しい

2016年 01月19日 22:55 (火)

重ねた手の温もりは冷めるだけのもので
美しいと呼ばれたあの人の顔は
涙でクシャクシャにさせるためだけのものだ
不幸にしたいという感情を飲み込んで
幸せを与える僕は何のために生きているのだろう
美しいものが幸せであるとは限らない
月が独りぼっちであるように
ハリネズミがジレンマを抱えるように
海が人を飲み込むように
美しいは悲しさと闇を孕んでいる
それに気付かないふりをする
おそらくずっとそうして世界は回っている

自ら空を飛ぶ

2016年 01月14日 20:22 (木)

隠していた心
閉ざした感情も
開いて傷つけて捨てられる
傷つけるための感情じゃない
そんなことお前が決めることじゃない
無いものねだり君だけの愛
重ねた積み木を崩してまたフライ
鳥みたいに飛べるわけじゃないのに
バイ、また明日の世界に
僕はもういないけど

細い糸を裁断

2016年 01月12日 21:46 (火)

伸びたメス猫の髭をひっぱり夢想
昨日の昼の色を体にしみこませ
君への片思いを火葬
迫る情欲と唇を遮断して
大人になりますと誓い
水の入ったコップを手渡して
冷めろ醒めろと黒魔術
遺骸の心臓を埋葬